権利


幸せになることまで

義務みたいでなんか嫌ですね

職場の昼休みに彼

セブンのチーズパンとコーヒー


自分でじゅうぶん重いけど

今度は誰かのことまでしなきゃ

やさしいだとかいい人だとか

使えないとか空気読めとか


自信なんてあんまりないし

ないのにあるふりも疲れるし

やめないことだけわかっている

続けよう  それだけ思う


がんばるのか 弱音吐くのか

弱音吐きながらがんばるのか

溜めこんだ気持ちに操られ

腱鞘炎ぎみの親指


誰にだってきっとある

いくじなしなその時間も

どうか少し もう少し

つないでくれないかと願う


明日なんてわからないし

それでもカレンダーは見るし

答えが出ないってことは

答えがないってことじゃないんだ


幸せになることまで

義務みたいでなんか嫌ですね

職場の昼休みに彼

手持ちの水筒にはコーヒー


でもね 楽しかったんです

なんか 嬉しかったんです

このコーヒー自分で淹れたんです

なんか気持ちよかったんです


生きてていいってことじゃないかな

いま生きてるっていうことは

生きてていいってことじゃないかな

なんとなくそう思った