どういう関係がいいか
最初からわかっていた
それでも止まらないもの
いつだって今を盗むから
ないってわかる安心と
あるかもしれない不安なら
どちらを選べばいいでしょう
どちらにしても痛いは痛い
それでも君に対してだけは
無防備な果物のままで
それじゃあ何にもできないじゃん
ばかだねって笑われても
パーティーを抜け出したら
笑えると思ったのに
どうして ひとり泣き出して
泣き出してしまったのだろう
なかったことにできないか
あるって言ってどうなんだ
静かに離れりゃいいでしょう
離れたままで手放せなくて
このまま君を探して歩く
無防備な貝殻の中で
これじゃあ何にも見えないじゃん
ないんだって聞かされても
君が君を手に入れていく
悔しく嬉しく寂しくてきれい
僕が僕を手に入れていく
君はそのとき何を思う
僕と似てたら すこし嬉しい
帰ってこない衝動と
そのあとできた空洞に
明かりを灯す夜の夜
無防備な暗がりの果てで
それでも君に対してだけは
無防備な鼻声のままで
それじゃあ何にもできないじゃん
できるよ 伝えられるんだ
さんざん僕をかばってくれた
貝殻は海に置いてった
明日拾って耳を澄まし
これでいいと知るために
どういう人生がいいか
最初からわかっていた