つま先鳴らして
魔女は駆けずる
なんかちょっと焦ってる
ような足どり
言いたい言葉は
地に落ちて枯れて
線路の向こう側
あれからどうしたっけな
Nice to meet you, Margaret
友だちになろう
水玉のスカートも
よくお似合いだよ
何で目ぇ逸らすの?
何で置いてくの
無視せんで聴いてよ
かわいいリボンでしょ
何でそっぽ向いとるん
ひょっとして怒っとる?
前の人がなんやの
あんなの昔やんか
イクジナシノヤサシクナイオトコガ
夏の河川敷
つかまえた背中
帰る場所あらへん
あんなとこ家ちゃうわ
どうしてあいつだけ
楽しそうに先へ
あたしのがこんなに
がんばってるのに
誕生日にはね
白い馬とあなた
いつまで待っても
きこえない蹄の音
らい ららいや らいや らいららいらいや
らい ららいや らいや らいららいらいや
らい ららいや らいや らいららいらいや
らい ららいや らい
ウソツキ!
ウソツキ!
ウソツキ!
ウソツキ!
ならされた魔女は
ゆがんで笑う
枯れちゃった声で
押し通し切る
ならされる 魔女に
誰もなりうる
枯れちゃった声が
そこかしこで呼ぶ
愛するってなんやろ
されたことあったけ?
絆ってなんやろ
勝手に切らんでよ
生きるってなんやろ
よくわからんけど
死なない程度の
にぶい電気椅子や
ほんとにいちばん
だいじなごはんを
まだたべてない
そんなきもち
ねえ僕のせいかな?
君のせいかな?
ただわかるのは
僕ら子供だった
砂の中で砂にしがみつくお姫様 蜃気楼
きみのそのままに向き合えなくて
僕は離れたけど
変えられぬ過去なら
時にぐらつく明日への
楔となるように
ぼくはここで歌うのだ